■オトタチバナヒメの伝承

オトタチバナヒメは、「古事記」「日本書紀」に登場するヤマトタケルの妃です。 ヤマトタケルが相模国(現在の神奈川県)から上総国(現在の千葉県中部)に渡る際、 海神の怒りに触れ走水の海が荒れてしまいます。 オトタチバナヒメは、ヤマトタケルを無事に渡らせるため、 自ら海に入り、海神に身を捧げます。 すると荒波は静まり、船は向こう岸に渡ることができました。 「古事記」には、オトタチバナヒメが波の上で詠んだ別れの歌が残っています。 その後、東国を平定したヤマトタケルは、「古事記」では足柄坂、 「日本書紀」では碓日坂でオトタチバナヒメを偲び、 「あづまはや」(ああ、我が妻よ・・・」と三度嘆いたのです。

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